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ヨーロッパ旧車通信 欧州にみる旧車ライフ

ヨーロッパ諸国の中でも旧車天国のフランス。

そのフランスから、アルピーヌ・ルノーA110のプロが伝える旧車情報!
いままで知られていない欧州の旧車ライフをお伝えします。
使えるテクニックもあり、旧車オーナー必見のメルマガを目指しています。

発行は不定期ですが、月に2度くらいで発行しています。

バックナンバーは以下から読むことができます。

http://www.mag2.com/m/0000140926.htm

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ヨーロッパ旧車通信
   
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メールマガジン サンプル(第54回)

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ヨーロッパ旧車通信 欧州にみる旧車ライフ

  〜 第54回 キャトルがコレクションになる日 〜

みなさんお元気ですか。
お盆の連休はどうお過ごしでしょうか。
私は……  仕事です。
今日、8月15日はフランスの祭日で会社は休みで
自宅でこのメルマガを書いてます。
それ以外はカレンダー通り働くことになっています。

私の店はヴァカンスのためにあるような街にあります。
そのためこの時期になると、
ヴァカンスついでに店に訪れるお客さんが増えるのです。
冬などは1週間に誰も来ないなんてこともあるのですが、
夏のヴァカンス時期は1日に十人以上なんてときも多いのです。

今回の話は、そんなお客さんとの会話からでた
ルノー・キャトルの話です。

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 旧車プチっとテクニック 

旧車の修理のときに問題になるのが汎用部品の適合性です。
その車専門の部品が入手できればいいのですが、
汎用品を加工して使ったりしなければならないときもあります。
そんな部品を加工する前に必要なのが、部品を測る道具です。
定規なら金属製で端から目盛りの切ってあるものがいいでしょう。
でも出来ればノギスがあると最高です。
ただノギスの場合、あまり安物だと
最初から目盛りが狂っている品も少なくなく、
しっかりとした定規のほうがマシなんて場合もあります。
ノギスはある程度しかりとしたメーカー品を選ぶほうがいいでしょう。

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 旧車通信

ルノー・キャトル(R4L)というと日本では既に旧車の部類と思います。
しかしフランスでは、いまだに毎日の足として使われることが多い車の1台です。
特に私の住んでいる南仏では足に使っている人が多いらしく
他の地方より多く見かけます。
近所では郵便局の局長さんが最近まで通勤に使ってましたし、
私も足として毎日使っています。
この地方、錆び難いのも現存台数の多い理由かもしれません。
それから数年前に購入した初期型のキャトルが店に置いてあるので
自然とお客さんとの会話がキャトルになることも少なくありません。

私の店は基本的にアルピーヌやR5turboが中心ですから、
訪れるお客さんもアルピーヌのオーナーの方がほとんどです。
そんなお客さんですから歴代ルノーを乗り継いでいる方も多く
初めての車がキャトルという方も少なくありません。
かなりお歳の方なら4CV(日野ルノーのルノー版)
という方も多いのですが、
あるお歳以降(だいたい60歳くらいでしょうか)の方から
キャトルの記憶を懐かしく話す方が多いような気がします。
そんな幾人かのお客さんが同様に話していったのが
最近のキャトルの、そしてフランスの旧車事情です。

フランスでは、旧車以外で車の楽しみ方というと
新車を次々買い換えたり、競技をしたり
最近はチューニングしたりと、日本とあまり変りません。
しかし、最近の車で遊ぶには、なにをするにも高価になり、
特に競技やチューニングは厳しくなってきているようです。
また、高性能な車は公道では速すぎてしまい
楽しむ事が難しくなっているのも問題の1つです。
なにしろフランスでも速度規制が厳しくなっていますから。

そこで注目されてきたのが旧車です。
特に2年前から、旧車のラリーやサーキット等の競技では、
改造が厳しく制限されていることもあって
お金を掛けないで、といより掛けられない状態になっています。
そのため手軽な価格でできる車趣味として
かなり旧車を楽しむ人が増えてきていそうなのです。

こうなると問題なのが車のたま数です。
既に旧車として確立している車の残存台数は限られていますから
新しく始める人に、既に在る旧車が行き渡ることは不可能です。
ポンコツをレストアすればある程度は可能でしょうが、
それにはお金が掛かってしまうので、手軽というのには程遠くなってしまいます。
それで脚光を浴びてきたのが、そろそろ旧車になり始める車たちです。
ルノーならキャトルやサンク(R5)などで、
プジョーなら104が人気になりつつあるそうです。

そんな状態ですから、私の店の置いてあるキャトルを見て
「キャトルを手に入れて遊ぼうかな。」
なんていうお客さんが多くなったのも理解できます。
数年前には話題にならなかったキャトルですが
昨年辺りからキャトルの話をすることが増えた気がします。

そんなキャトル話で感じるのがアルピーヌと違い、気楽さ、といったところでしょうか。
なにしろ普通のキャトルやサンクなら、貴重でもなんでもないので
自分の好きな仕様や部品で遊ぶこともできます。
昔、自分が憧れた仕様だったり、
今の技術で昔の欠点を補ったりと、気軽に自分好みに仕上げられるのです。
それにキャトルにはステイタスが無い分、
気楽さという部分が最大の魅力になるのです。
こういった多数作られた古い設計の大衆車は、
価格もこなれているのも大きな魅力になります。

そしてキャトルが注目され始めたたせいか、
中古車価格にも変化が出てきているようです。
上記のようにキャトルは今でも普通に使われている車です。
ですから売りに出ても、かなり使い古されたボロで
かろうじて値段がつくような感じでした。
いまでもそんな価格のボロ・キャトルは少なくありません。
しかし最近になって少しだけ価格が上がってきた、というか
程度によって価格が上下するようになったのです。
といっても上物は無いに等しいですけどね。
とにかく、ちょっとした趣味の車として認知されだしたような感じなのです。

ところでキャトルの話をしていくお客さんが最後に聞いていくのが
キャトルの部品はやらないのか?という事です。
私の車の部品も探してみると、比較的簡単に出てくる物が多いので
出来ないわけではないのですが、問題もあります。
キャトルはフランスで最も多く作られ、長年作っているために
年式や形式により、かなり部品が異なるのです。
エンジンだけでも大きく分けて3種類あるのです。
(2種類ともいえますが、前後期の1100が大きく異なります)
仕向け国によっても部品が異なることもあり
そのため部品特定がしにくい事があります。
アルピーヌA110以上に難しい場合もあるでしょう。
ただ、これだけ要望が多いとアルピーヌだけでなく
将来的にはキャトルの部品販売も、と考えてしまいます。
現時点でも自分の車や近所の知り合いのキャトルの部品購入で
かなりの数の部品を購入しているので、
その履歴を整理すれば、それなりの部品は把握できるでしょう。
ただ、A310等のアルピーヌたちのカタログも出来ていないのに
キャトルを先にしたら、アルピーヌオーナーたちに
怒られてしまうかも知れませんね。
それに時間が足らないのでしばらくは難しいと思います。

今回、キャトルの事を考えていて思うのが、現代の車の高性能化です。
簡単に高性能を味わえるのは、いいことでもあるのですが、
人が機械を使いこなしている、という感覚から
どんどん遠くなるような気がしてしまいます。
それがキャトルのような実用車を、
趣味の旧車にしていく原動力になっているのでは、と思ってしまいます。

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 新製品情報

ウエーバーDCOE用の
ラムパイプとソックス・フィルターが入荷しました。
http://www.gbsalpine.com/page/carburetor/weber.html
定評のあるパイパークロス製です。
アルピーヌ2連キャブ用のエアフィルターや、
円筒形の純正フィルター交換タイプは、次回入荷の予定です。

それから前回予告した
アルピーヌ系ブレーキパッドのページを公開しました。
http://www.gbsalpine.com/page/brakepad/index.html

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発行編集:GBS 大友
アルピーヌの情報は → http://homepage3.nifty.com/ricard/alpine/index.html
アルピーヌの部品は → http://www.gbsalpine.com/jp.html
アルピーヌのブログ → http://a110.exblog.jp/
発行者メールアドレス a110@gbsalpine.com

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